こまめなメンテナンスの継続で万が一に備える
特殊建築物定期報告の担当、成田です。
最近、ありがたいことに特殊建築物の定期報告の新規のお問い合わせが増えてきて、毎日バタバタと動き回っております(*゚∀゚*)
ブログの更新が広報に任せきりになっており申し訳ありません。。。
やはり宮の沢ハイツ庇崩落事故を受け、皆さん気になってお調べになっているのか、ホームページからのお問合せが増えております。
「私が所有しているこのビル、おいくらくらいで検査してもらえる?」
「ずっと定期報告出していなかったんだけど…」
「図面が無いけど調査してもらえるの?」
等々、誰に相談していいかわからないような小さなモヤモヤから大きなお悩みまで。
何かございましたら北工房の成田までご連絡ください。
北工房 特殊建築物の定期報告Webページ:http://www.kitakobo.com/tokken/
前置きが長くなりましたが…
流石に私1人では手が回らないし仕事効率も悪くなるということで、北工房のスタッフにもお手伝いをお願いして現地調査をしております。
この病院は完成して5年ほどのものでメンテナンスもこまめにされている建物です。
非常用照明が不点灯の箇所は1ヶ所もなく、その他、是正箇所が全くない建築物でした。
今回伺った施設は築年数が浅い建築物ということもありますが。
しかし私が毎年検査に伺っている築年数が20〜30年以上経過している物件でも、非常用照明が全灯点灯するという物件もあります。
このような施設は常駐で設備に詳しい担当の方が定期的に調査をしていると聞いてます。
日々のメンテナンスが重要ですね。
せっかく避難に有効な建築設備を設けた建築物でも、それが有効に機能しなくてはどうしようもありません。
メンテナンスはこまめにしてこそ、いざという時に効果が現れると思います。
逆に日々のメンテナンスをしっかりとしていれば、数年に1度の定期報告時に指摘される箇所もおさえられます。
長期修繕計画などを的確に作成していれば、「急に大きな修繕箇所が発覚した!どうしよう、積立だけでは足りないぞ!」なんて事態も防げる可能性が高くなります。
さらに定期調査・検査の結果を受けてきちんと長期修繕計画を定期的に見直し、起こり得る事故を未然に防ぐための準備を怠らない事が、建物オーナーの責務だと思います。
…とは言っても、なかなか今後数年の間に必要となるであろう修繕箇所や、その具体的な修繕費等、専門知識が無い場合は想像がしづらいかと思います。
そこはやはり専門家に相談し、アドバイスをもらった上でメンテナンスの優先順位をつけたり、修繕計画を立てていただくのがベストかと思います。