防火ダンパーの定期点検
設計の成田です。
今日は定期報告の調査項目の一つを紹介したいと思います。
防火ダンパーの作動チェック。
防火ダンパーとは空調用ダクトや換気用ダクト内に設置される、羽根状の扉や板状の扉の事を指します。
防火上主要な間仕切りなどの防火区画されている壁に、どうしても空調の配管など貫通させなければいけない場合があります。
その貫通部に取り付けたりします。
(画像こちらからお借りしました⇒http://www.sankoh-product.co.jp/product/fd/)
火災が起こった際に、空調配管内部を通って隣の部屋へ炎が侵入するのを防ぐ役割を果たします。
通常は空気を通すため、防火ダンパーはダクト内で開いた状態になっています。
火災が起き、ダクト内の温度が上昇するとヒューズ(熱に弱い金属)が溶けて、バネの力で自動的にダンパーが閉まるという仕組みになっています。
煙感知器と連動して閉まるタイプもありますが、今回はヒューズタイプの写真をUPします。
写真は防火上主要な間仕切りを貫通しているダクトに取り付けられている防火ダンパーです。
ダンパーが開いていることを確認します。
↑赤丸で囲っているのがヒューズになります。
点検時はこれを押し込んで、バネの力で防火ダンパーが閉まるかどうかのチェックをします。
バネが劣化していたら閉まらないので、定期報告では「指摘あり」ということになります。
天井裏など目につかない部分にも火災に対する処置が施されています。
古くなり劣化しいざという時に機能しなければ、大火災につながる可能性が高くなります。
脚立の上がり降りや、天井裏の熱気の中での点検は大変ですが、この地道な作業が万が一の時の運命を左右するんだ!と思い、日々奮闘しております。
朝晩の冷え込みが厳しく、もう冬もすぐそこまで来ていますね。
北海道の特性上、積雪期は屋上や外回りの調査が難しくなります。
あー、今年の定期報告まだだった…!という建物オーナーの方、管理者の方は、雪が積もる前にぜひ報告を!!
特殊建築物の定期報告でお困りの方は、まずはご相談ください。
【株式会社 北工房】
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