特殊建築物等定期調査・建築設備定期検査の北工房 | 特殊建築物の定期調査奮闘Blog in 北海道 成田翔の汗かき定期報告

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特定建築物「報告済証」ステッカーのお話。

広報の成田です。
今日は常々「あったらいいのに」「なんでないんだろう」と感じていたことについて少し書きたいと思います。

 

普段気にして見ることはあまりありませんが…

 

エレベータの中や、商業ビルの入り口ドアなどによくステッカーが貼られているのを見かけます。
エレベーターには昇降機定期検査報告済証、消防の検査の場合は防火基準点検済証や防火優良認定証というものがあります。

他にも耐震性が適合していますというステッカーや、貯水槽の清掃済証などもあります。

 

普段はあまり気にせず当たり前の景色のように視界に入ってくるのでピンと来ないかもしれませんが、「点検済」「報告済」と書かれたステッカーが結構あちこちに貼られています。

ホテルのトイレに置いてある消毒済の紙や、車検ステッカーなども、きちんと消毒・点検など行っていますよ、という印ですね。

まじまじと見ることはありませんが、貼ってあると安心できます。

 

 

特定建築物の定期報告済ステッカー

 

しかし札幌市には特定建築物の定期報告をきちんとやりました!という「ステッカー」はありません。

 

全国で見ると、東京都、大阪や神戸などは定期報告書の控えと合わせて報告済ステッカーが渡されるそうです。

ホームページなどで確認すると、出入り口など目につくところに貼っておくことで、建物価値の向上や、定期報告制度を広く知ってもらうために利用してくださいとの記載がありました。

デザインは各行政にお任せの様ですが、日本建築防災協会が商標登録した統一マークを国交省でも使用しており、今後一般的になるのではないかと思います。

 

一般財団法人 日本建築防災協会
定期調査報告済証統一マークの制定について
特殊建築物等定期調査報告マークの活用状況について(お知らせ-その5)

国交省
平成28年6月から定期報告制度が変わります。

 

 

札幌市は…?

札幌市では、北海道建築士事務所協会札幌支部経由で検査結果を提出すると、定期調査・検査報告済証というものは発行してもらえます。

北海道建築士事務所協会札幌支部
定期調査・検査報告済証を発行します。

 

しかしこの大きな賞状のようなタイプ…
なかなか建物利用者のよく目につく場所に置くのは難しそうな気が…

そして北海道建築士事務所協会札幌支部を通しての報告しか発行してもらえない独自のもので、札幌市で発行しているものではありません。

 

 

気になって問い合わせてみた。

 

気になって札幌市の担当者へ問い合わせてみたところ、札幌市としては今のところ特定建築物の定期報告済ステッカーを採用する予定はないとの事…

やはりドア上部にペタッと貼るステッカータイプで、一目で定期報告済の建物なんだと認識できる統一デザインのものが良いと思うのは私だけでしょうか…?

 

もう北工房で頑張って統一デザインのステッカー発行元となってやるぞー!と意気込んで、何を思ったか日本建築防災協会にまでマークを使いたいと電話してしまった私ですが…。

自治体単位で提供しているので…と失笑まじりに丁重にお断りされてしまいました(笑)

 

まとめ

ステッカーの話だけでこんなにも話を引き延ばしてしまいましたが…(笑)

 

可視化されることで利用者が安心でき、定期報告制度について広く知ってもらえ、建物所有者への信頼度が増し、建物自体の価値向上に繋がるかもしれない…。

そんな良いツールをなぜ活用しないのか、ずっとモヤモヤしておりましたので、ブログに綴らせていただきました。

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ちなみに「定期報告」が義務なので、そこで何か修繕すべき箇所があったとしても「報告済証」ステッカーが貼付可能という事にはなりますが。
みんなが貼ることによって、貼っていない=未報告という事が公表される=未報告の建物オーナーへの危機意識に繋がってほしいなと思います。