先を見据えた定期報告を
北海道もとうとう雪が降り、溶けたり凍ったり…路面状況も悪い日が続きますね。
特定建築物定期報告の報告書について、先日オーナー様よりお褒めの言葉をいただきましたのでブログに書きたいと思います。
特定建築物の定期報告書の話
特定建築物の定期報告には、建物の調査の他に、建築設備・防火設備・昇降機等の報告があります。
それぞれの要件については建物用途や面積などによりますが、今日お話しする建築設備の定期検査は、特定建築物に設けられた機械換気・機械排煙・非常用照明に関して報告の義務があります。
ちょっとマイナーな書式の話になりますが、特定建築物の定期報告(建物の方)の報告書には図面添付欄があり、配置図や平面図などに「このあたりにクラック(ひび割れ)が発生している」とか「このへんのタイルが剥離している」など書き込んで提出します。
しかし、建築設備の定期報告書式に図面添付欄はなく、
「2階廊下 右壁中央付近 非常用照明 不点灯」
のように一覧表に延々と不具合や測定した照度を書き込んで提出します。
こんな感じです。
わかりづらいっしょ
北海道の方言だと、これだばわかりづらいっしょ…という感じです。
廊下の右壁の中央の非常用照明ってどこさ?という感じで、電球を新しいものに付け替えるだけでも大変ですよね…。
特に大きな建物だと廊下も長いし、1部屋に何個も非常用照明がついていて、こっちとあっちだけ球切れ、ということだってあります。
北工房では
なので北工房では、建築設備の定期報告書に、平面図や立面図に要是正箇所をチェックしたものをお渡しするようにしています。
こんな感じです。
これだと、ここは電球交換をして、あっちはバッテリーの点検しなくちゃ、といったことが視覚的にわかります。
小さなことだけど
この建築設備検査の報告書の図面添付について、先日お客様にお褒めいただいたのです。
定期報告で「要是正」とされたにも関わらず、是正していただけないという事は少なくありません。
大規模な修繕に関わるなら費用面の問題などですぐに修繕とはいかない事もあるでしょうが、非常用照明の電球交換程度ならそんなに是正のハードルは高くないはず。
小さなことではありますが、わかりやすい、見やすいというのは、直そうという意識にも繋がることだと思います。
報告してOK!!ではなく、その後の修繕なども見据えた定期報告を行っていきたいです。