タイル打診検査はこのように行います
令和元年度の特定建築物の定期報告がスタートしています
毎年4月~5月初旬に定期報告対象の建物オーナー様宛に、定期報告の通知が行政から届きます。
建物用途にもよりますが、報告期間(締め切り)は9月30日(共同住宅等は11月30日)までとなっておりますので、ぜひお早めにご相談ください。
…とは言うものの、ごめんなさい、北工房は7月まで検査予定がいっぱいです…。
今年度から人員を増やして挑んだのですが、新規のお問い合わせが想定より多く、7月後半までは予定がみっちりになってしまいました…。
しかし大変ありがたい事ですので、ひとつひとつ素早く且つ確実に調査を行い、丁寧且つ第三者性を保ってしっかりと行政・オーナー様へのご報告をさせていただきます!
また、今まで制度に目をつむって定期報告を行っていなかったオーナー様からもお問い合わせをいただいており、大阪北部地震でブロック塀が問題になったり、札幌市でも定期報告の報告状況を公表したりといったことが、特定建築物オーナー様の意識の変化に繋がっていると、お問い合わせの多さから実感しています。
タイルの打診検査に行ってきました
さて、今回は連休明けに行った札幌市にある病院の定期報告の調査時に行ったタイル打診についてお話ししたいと思います。
特定建築物の定期調査時、打診棒という先に玉が付いた棒を転がしてタイルの浮きなどを確認します。
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外観目視上は特に問題なさそうなタイル貼りの外壁ですが…
音の違いに注意して動画をご覧ください。
途中で乾いた音に変わったのがわかりましたか!?
そこがタイルの剥離が始まっている箇所になります。
今回の物件はまだ築浅のため手の届く範囲でのタイル打診でしたが、定期報告では10年ごとに建物の外壁の全面打診を行うこととなっています。
しかし全面打診前でもあまりにも剥離している箇所が多ければ、10年を待たずに全面打診検査を行う必要性があったり、長期修繕計画の見直しの根拠となる情報・資料となります。
タイル落下事故など何かが起こってしまう前に、建物(特に不特定多数の出入りのある特定建築物)の状態を把握し、適切なメンテナンスを行うことは建物オーナー様の義務であると私は思っています。
やりがいを感じながら階段上ります
なんかこんな風にブログに書いていると、毎日電気が付くか確認して(非常用照明の点灯確認)、ビルの階段を20階分くらい上ったり下りたり走り回ることに一生懸命になっていますが、そのひとつひとつが人々の暮らしを少しでも安全にするためのお手伝いをしているんだなぁと。
再確認できたので、また今日も午後から元気に階段を上ってきます!!!