爆裂の事例紹介
今日は爆裂の事例紹介。
先日お伺いしたすすきのの雑居ビルの定期調査。
壁の一部に「爆裂」と呼ばれる症状が見られました。
以前ご紹介しましたが、建築用語で「爆裂」とはコンクリート中の鉄筋が錆びて膨張し、その周辺のコンクリートを破壊してしまう現象で、クラック(ひび割れ)などから雨水が浸入することにより発生する経年劣化です。
特に寒い北海道は「凍害」といって壁内に入り込んだ水分が凍結と融解を繰り返すことによって壁面のクラックなど破壊状況が進行しやすく、そこから発生する爆裂現象が築年数の古い物件で多く見られます。
早期発見・早期治療
これが早い段階で補修を行えばその欠損部分のみの補修で済むところが、凍害とさびの進行を放置することによりどんどん爆裂は進みます。
補修の方法を簡単に説明すると、爆裂部の周りのコンクリートをハツリ落とし、さび落としの後に防錆処理、埋め戻しといった流れとはなりますが、これが広域にわたる場合は大規模な修繕工事となります。
補修費用もおさえられ、また建物としても長寿命化に繋がりますので、早期発見・早期治療が大切です!
特定建築物の定期調査時には打診検査を実施します
また、爆裂まではしていなくても、特定建築物の定期調査時に実施する打診検査などで、カラカラという音の違いで浮いているかどうかも判断ができます。
札幌市の場合はモルタルでも打診検査が求められますので、北工房ではほぼすべての調査・検査で打診棒でコロコロと打診検査を行っています。
これからの時期、雪が積もるとなかなか外回りの調査が難しくなります。
ぜひ今年度の定期報告がお済みでない方はお早めに実施してくださいね。
走り回っていますので電話は折り返します!(笑)
札幌市の特定建築物の定期報告期間は建物用途によって9月末までの物件と、11月末までの物件があります。
11月末までの調査と報告書作成がピークを迎えており、また、提出期限は過ぎてしまったけど雪が積もる前に調査をしてほしいなどお急ぎの案件もいただいており、できるだけご希望に添えるよう走り回っております成田です!
そのためあまり会社に居らず、携帯電話もなかなか出られず申し訳ありません…。
お電話でのお問い合わせは翌日までにこちらから折り返しますので、少しお待ちくださいませ!